Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 3」は、2025年9月19日に発売した現行の最上位モデルです。発売時の価格は39,800円(税込)で、その後の価格改定で現在のApple公式価格は42,800円(税込)です。
結論を先に書きます。iPhoneを使っていて、静けさと運動の記録を1台で済ませたい人には、AirPods Pro 3が向いています。 ノイズキャンセリングはAirPods Pro 2と比べて最大2倍の不要な雑音を除去し、本体のバッテリーは最大6時間から最大8時間に伸びました。ワークアウト中の心拍数を測るセンサーも新しく入っています。一方で、ケースと合わせた合計の再生時間はPro 2の最大30時間から最大24時間に減り、価格も発売時から3,000円上がりました。進化した部分と、後退した部分の両方があり、どちらを取るかで選び分けます。
- 良い点:ノイズキャンセリングはAirPods Pro 2と比べて最大2倍の不要な雑音を除去します。第1世代のAirPods Proとの比較では最大4倍です
- 良い点:本体のバッテリーはノイズキャンセリングオンで最大8時間です。Pro 2の最大6時間から2時間伸びました
- 良い点:心拍数センサーを新搭載し、iPhoneのフィットネスアプリで50種類を超えるワークアウトと心拍数、消費カロリーを記録できます
- 良い点:防塵と耐汗耐水はIP57で、本体とケースの両方が対象です。イヤーチップはXXSが加わって5サイズになりました
- 気になる点:ケース併用の再生時間は最大24時間で、Pro 2の最大30時間より短くなりました。本体は伸びたのに、ケースに戻す回数は増えます
- 気になる点:価格は発売時の39,800円から42,800円(税込)に改定されました。USB-C充電ケーブルは同梱されず、別売りです
- 気になる点:心拍数センサーやライブ翻訳などの目玉機能は、対応するiPhoneと組み合わせる前提です。Androidでは使えません
価格の見方を先に整理します。42,800円はApple公式の現在の価格です。発売時は39,800円で、2026年7月の価格改定で3,000円上がりました。販売店の価格はこの公式価格を基準に動きます。
買う前に決めること|3つの質問
買う前に、次の3つに答えてください。答えが出れば、Pro 3にするか、Pro 2のまま使うか、ほかの機種にするかが決まります。
- 使っているスマートフォンはiPhoneですか。それともAndroidですか。
- AirPods Pro 2を持っていますか。持っている場合、今の静けさと電池に不満がありますか。
- 運動のときに、腕時計なしで心拍数を記録したいですか。
iPhoneを使っていて、静けさを一段上げたい、または耳で心拍数を取りたいならPro 3です。Androidが中心なら、目玉機能の大半が使えないため、価格の安いLDAC対応機と比べてから決めてください。
分かること|AirPods Pro 3とPro 2の要点
| 項目 | AirPods Pro 3 | AirPods Pro 2 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年9月19日 | 2022年9月(USB-C版は2023年9月) |
| 価格 | 発売時39,800円、現在42,800円(税込) | 発売時39,800円(税込)。Appleでの販売は終了 |
| ノイズキャンセリング | Pro 2と比べて最大2倍の不要な雑音を除去 | 初代と比べて最大2倍 |
| バッテリー(本体・ノイズキャンセリングオン) | 最大8時間 | 最大6時間 |
| バッテリー(ケース併用・ノイズキャンセリングオン) | 最大24時間 | 最大30時間 |
| 心拍数センサー | 搭載 | なし |
| 防塵・耐汗耐水 | IP57(本体・ケース) | IP54(本体・ケース) |
| イヤーチップ | 5サイズ(XXS/XS/S/M/L)、フォーム材入り | 4サイズ(XS/S/M/L) |
| チップ | H2(ケースは第2世代の超広帯域チップ) | H2(ケースはU1チップ) |
| 重さ | 本体5.55g、ケース43.99g | 本体5.3g、ケース50.8g |
進化の軸は3つです。静けさ(最大2倍の雑音除去)、本体の電池(6時間から8時間)、そして心拍数センサーという新しい機能です。逆に、ケース併用の合計時間は30時間から24時間に減りました。ケース自体は50.8gから43.99gに軽くなっています。
AirPods Pro 3の良い点|静けさと電池と心拍数
ノイズキャンセリングは、超低ノイズのマイクとコンピュテーショナルオーディオに、フォーム材が入った新しいイヤーチップの物理的な遮音を組み合わせます。Appleの打ち出しは「AirPods Pro 2と比べて最大2倍の不要な雑音を除去」です。電車の走行音やオフィスの空調音のような連続した騒音ほど、効果が出ます。外部音取り込みも改良され、自分の声と話し相手の声が自然に聞こえる方向に調整されました。
本体のバッテリーは、ノイズキャンセリングオンで最大8時間です。Pro 2の最大6時間から2時間伸び、割合では33%長くなりました。通勤と日中の作業を通して使っても、ケースに戻すのは夜に1回で足りる計算です。ケースに入れて5分で約1時間分の再生が戻ります。
心拍数センサーは、AirPodsで初めての機能です。不可視光を毎秒256回放って血流の光吸収を測るPPGセンサーで、iPhoneのフィットネスアプリと組み合わせると、50種類を超えるワークアウトで心拍数と消費カロリーを記録できます。Apple Watchを持たずに走る人や、腕に何も付けずに運動したい人には、これだけで選ぶ理由になります。IP57の耐久性と、XXSまで広がった5サイズのイヤーチップも、運動で使う場面の後押しです。ただしIP57は水上や水中でのスポーツ向けではなく、濡れている間は充電できません。

AirPods Pro 3の気になる点|ケース合計と価格と前提条件
一番大きいのは、ケース併用の合計時間です。本体は8時間に伸びたのに、ケースと合わせると最大24時間で、Pro 2の最大30時間より6時間短くなりました。出張や旅行でケースの充電自体が数日できない使い方では、合計時間の差が出ます。本体の伸びとケースの縮み、どちらが自分の使い方に合うかを先に決めてください。
価格も上がりました。発売時はAirPods Pro 2と同じ39,800円でしたが、価格改定で現在は42,800円(税込)です。もう少し発売時の価格のままであれば手が伸ばしやすかったのですが、この改定があるため、急ぎでなければセールのタイミングを待つ判断が合理的です。あわせて、USB-C充電ケーブルは同梱されません。手元にUSB-Cケーブルがない人は、購入時にあわせて用意してください。
前提条件も確認が必要です。心拍数センサーは、iOS 26以降を搭載したiPhoneのフィットネスアプリでワークアウト中に使う機能です。ライブ翻訳も、Apple Intelligenceを有効にしたiPhoneと組み合わせる前提です。Androidスマートフォンでは、この2つを含む目玉機能の大半が使えません。対応コーデックもAACとSBCのみで、LDACには対応しません。また、心拍数センサーを使っている間は、本体の再生時間は最大6.5時間に短くなります。8時間という数字は、センサーを使わないときのものです。Apple Watchを既に持っている人は心拍数を腕で取れるため、センサーの追加価値は小さくなります。

セールでの狙い目|公式価格が上がった分、割引額が大きい
AirPods Pro 3は、セールで価格が動く実績があります。2026年10月のプライム感謝祭では、公式価格42,800円から36,800円へ、14%オフで販売されました。発売直後のセールでも対象になっていて、候補リストでは「毎回値下げになる定番」に分類しています。公式価格が上がった今は、定価で買うよりもセールの差額で判断するほうが合理的です。セール価格は期間と在庫で変わるため、この記事の価格はApple公式価格を基準にしています。
迷う人への分岐|どれを選ぶか
静けさと本体の電池と心拍数センサーを取るなら、AirPods Pro 3です。iPhoneで使うことが前提で、Pro 2からの乗り換えでも、初めてのノイズキャンセリング機でも、現行の最上位として選べます。
AirPods Pro 2を既に持っていて、静けさにも電池にも困っていない人は、乗り換えを急がなくて大丈夫です。差が出るのは、騒音の大きい移動が多い人と、運動で心拍数を取りたい人です。ケース併用の合計時間はPro 2のほうが長いため、合計時間の長さが決め手の人はPro 2のまま使う判断が成り立ちます。
Androidが中心の人には、LDAC対応の1万円台モデルという選択があります。HUAWEI FreeBuds Neoは市場想定価格17,380円(税込)でLDACに対応し、ソニー WF-C710Nはソニーストア価格17,600円(税込)で電池の長さが売りです。どちらもPro 3の半額以下で、iPhone前提の機能に縛られません。
まとめ
AirPods Pro 3は、静けさと本体の電池を伸ばし、心拍数センサーで運動の記録まで取りにいった1台です。AirPods Pro 2と比べて最大2倍の雑音除去、本体最大8時間、IP57、5サイズのイヤーチップが決め手になります。Apple公式価格は42,800円(税込)です。
買う前に決めることは、iPhone前提の機能が自分の使い方に合うかと、ケース併用の合計時間24時間で足りるかです。どちらも問題なければ、現行の最上位として選べます。価格は販売店とセールで変わります。
※本記事は2026年11月6日時点の情報で記載しています。
出典・参考
- Appleニュースルーム「AirPods Pro 3は究極のオーディオ体験をもたらします」(2025年9月9日発表。発売日9月19日、発売時価格39,800円(税込)、ANCはPro 2比で最大2倍・初代比で最大4倍、心拍数センサーのPPG方式と毎秒256回測定、50種類を超えるワークアウト、IP57、イヤーチップ5サイズの根拠): https://www.apple.com/jp/newsroom/2025/09/airpods-pro-3-introduce-the-ultimate-audio-experience/
- Apple AirPods Pro 3 製品ページ(ANCの比較表現、本体最大8時間はPro 2より2時間長いこと、ヒアリング補助は最大10時間でPro 2より4時間長いこと、ケースの「正確な場所を見つける」距離1.5倍、IP57の根拠): https://www.apple.com/jp/airpods-pro/
- Apple AirPods Pro 3 購入ページ(現在の公式価格42,800円を構造化データの価格表示で確認。心拍数センサーはiOS 26以降のiPhoneのフィットネスアプリでの使用が前提であることの脚注): https://www.apple.com/jp/shop/goto/buy_airpods/airpods_pro_3
- Apple AirPods Pro 3 技術仕様(バッテリー: 本体ANCオン最大8時間・空間オーディオ併用で最大7.5時間、心拍数センサー使用時最大6.5時間、ヒアリング補助使用時最大10時間、ケース併用で最大24時間、5分で約1時間。サイズと重さ: 本体30.9×19.2×27.0mm・5.55g、ケース47.2×62.2×21.8mm・43.99g。H2チップ、Bluetooth 5.3、IP57、同梱物は本体とケースのみ): https://www.apple.com/qa/airpods-pro/specs/
- Apple AirPods Pro(第2世代)技術仕様の転記(本体最大6時間、ケース併用で最大30時間、IP54、イヤーチップ4サイズ、本体5.3g・ケース50.8gの根拠): https://manuals.plus/m/33222ed5e422e527d2f0a553c3a9be94e20a4807310a3db7e31c80e99121fa70
- PHILE WEB「Amazonプライム感謝祭は本当に安いのか? 大人気『AirPods Pro 3』で楽天や量販店と価格を徹底比較してみた」(2026年10月16日。Apple公式サイト42,800円(税込)、プライム感謝祭のセール価格36,800円・14%オフの根拠): https://www.phileweb.com/sp/news/hobby/202610/16/8626.html
- iFixit「AirPods Pro 3 Teardown」(ケースの公称駆動時間がPro 2の30時間からPro 3の24時間に下がったことの指摘): https://www.ifixit.com/News/113507/airpods-pro-3-teardown-still-a-tragedy
- iyTech「AirPods Pro3をレビュー」(USB-Cケーブルが付属しなくなったこと、心拍数センサーのメリットを感じにくい場面があることの指摘): https://iyusuke.jp/airpods-pro3-review/
- 画像: Cult of Mac「AirPods Pro 3 Review」(実機写真、2026-11-05): https://www.cultofmac.com/reviews/airpods-pro-3-review